約130年前アメリカの内科医により発表された徒手医学です。
オステオパシーという名前は、オステオ「骨」とパソス「病気、治療」から成ります。 手技を用いて身体を調整し、本来持っている治癒力を高めて病気の予防や治療をする という医学システムを発案し「オステオパシー医学」と名づけました。
オステオパシーでは瞬間的な「骨格矯正」を控え、「筋肉調整」などに主眼を置く手技療法です。
当院ではオステオパシー医学のひとつの技術である「頭蓋仙骨治療(CST)」を中心に行っております。CSTでは神経機能の集まる頭や顔と、さまざまな代謝機能が関わるおなかへゆったりとした流れでアプローチします。
顔は見る・聴く・嗅ぐ・味わう・触れるの五感が集まっており、緊張しがちな部位になっています。フェイスマッサージなどを行うことで、からだ全体の緊張緩和にもつながります。
また、「緊張しておなかが痛い」「ストレスで胃が痛い」などということがあったりします。胃や腸も平滑筋という筋肉で出来ているため、緊張状態が続くと、硬く縮こまってしまいがちに。するとリンパ・血流の滞りや神経支配の関係から、肩こりや腰痛・脚の冷えなど からだ全体の不調を招くことがあります。
軽い痛みをともなうこともありますが、ゆっくりやさしくほぐしていくことで全身のバランスを整える効果が期待できます。さらに、胃や腸の活動を促すことで基礎代謝が高まりダイエット効果も期待できます。
現在では、オステオパシー医学の技術である「頭蓋仙骨治療」のテクニックの一部が「整顔」や「小顔」、また「内臓マニュピレーション」のテクニックが「腸セラピー」や「腸もみ」という呼び名で行われていることもあります。